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- 松崎 俊さん(31) 21才より福岡県有数の実力派理容室「hairclub kakehashi」で理容師として活動を開始し、今年で11年目を迎える。通常3〜5年かかると言われるカットを、実力を買われ、1年目から担当。2年前からは店長に就任。現在は、自身の理容師としてのレベルアップはもちろんのこと、マネージメント業務にも励む。
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今や、男性の4人に一人が、髪にお悩みになっているという時代。中には、藁(わら)にもすがる思いで、色々な対策を行っている方も。
そこで今回は、延べ10,000人以上の髪を担当してきた理容師の松崎さん(31)に毛髪に悩んでいる男性へのアドバイス、また、正しい毛髪ケアについて、色々とお話をお伺いしました。
床屋って、お客様の9割は男性。年齢層は、30〜40代の方が中心なんです。で、その中でも30才前後から、徐々に髪の量を気にされる方が増えるんですよ。やはり、それくらいの年齢から、仕事での責任も段々と大きくなり、ストレスも増える時期でもあるので、それも原因の1つとしてあるんじゃないかな。というのは、接客をしながら感じます。
しかし、仕事でストレスが溜まっているのに、さらに髪のことが気になりだすと、それがまたストレスとなり、髪の状況を悪化させてしまうこともあるんです。
ホント、悪循環ですよね。だから私は、そういう方には提案させていただくんですよ。
「思いきって、短くしませんか!」と。
そう言うと、ほとんどのお客様は、
「冗談でしょ!」、「えっ!なに言ってんのっ!」という目をされます。
しかし正直な話、髪を長くすると、髪の黒が強調されるため、色の対比の関係で、薄くなって地肌が透けている部分が、強調されてしまうんです。なので、隠すつもりで髪を伸ばしていたハズが、かえって 薄い部分が目立たせてしまっているのです。だから私は長くするよりも、短いほうをオススメする場合が多いんです。また、短髪のほうが風通しもよく、頭皮が蒸れにくい為、長髪の方よりも、抜け毛の原因の1つでもある雑菌が繁殖しにくい、といったメリットもあります。
それと、もう1つ お店でもアドバイスさせてもらうのが・・・
「洗髪」についてです。このことを話すときは、髪と頭皮を、植物と土壌に例えてお伝えしています。植物は、しっかりとした土壌がないとしっかりと育ちません。逆に、頭皮がしっかりとした状態になれば髪も良い状態になると言われているのです。だから、しっかりと頭皮環境を整えるために、「洗髪」というのは、すごく重要なのです!!
まあ、みなさん、「毎日しっかりとやってるよ!」と、いう方がほとんどだと思いますが・・・方法が間違っていると、頭皮ケアどころか、逆に状態を悪化させることもあるのです。
その間違った洗髪法として多いのが、爪を立ててゴシゴシ洗ってしまう事。
これは、つめで頭皮を痛めるだけでなく、肝心な毛穴のヨゴレが取れず、呼吸の出来ない状態となり、最悪な頭皮環境を作ってしまう事になります。
このように間違った洗髪法を続けるのは、危険です。更に良い洗髪をされるかされないかで、本当に髪の状態とかって変わってきます。そこで今回は、私も実践している「正しい洗髪法」をお伝えしていこうと思います。
それでは、正しい洗髪法の流れとしては、
- お湯洗浄
- シャンプー洗浄
- すすぎ
- タオルドライ
- ドライヤーを使って、頭皮までしっかりと乾かす
という簡単な手順です。この5つの項目の1つ1つに毛髪ケアとしての重要な役割が隠れています。ですので、今からしっかりと説明していきますので、「髪に悩んでいる男性」の方は、参考にして下さい。
1.お湯洗浄
まずは、シャンプーを使って洗い始める前に、お湯のシャワーで髪についているホコリを落としていきます。それと同時に頭皮をやさしくマッサージし、これからの洗浄にそなえます。これをしっかりとすることで、髪についているヨゴレの約7割が落ちると言われています。
2.シャンプー洗浄
次に、シャンプーを使って洗っていきます。このときに心がけていただきたいのが、「洗髪」は「髪を洗う」と書きますが、髪ではなく、頭皮の汚れを落としていく感覚で行ってください。頭皮を生え際から脳天に集めるように、もみだし、もみだし、していくんです。
3.すすぎ
シャンプーを使ってしっかりと洗った後は、すすぎ。このときに、髪についている泡だけでなく、頭皮に残っているヨゴレを含んだ泡を落としてください。すすぎに関しては、洗髪の中で1番重要と考えています。それは、なぜかというと、頭皮に汚れ、良くない雑菌が少しでも残っていると、繁殖してしまい、洗う前よりもひどい状態になってしまいます。これでは、しっかりとシャンプー洗浄をやっても、意味が全くなくなってしまうからです。ですので、すすぎも怠らず、しっかりやってください。
4.タオルドライ
すすぎも終わり、お風呂からあがったら、まずは、タオルで「ガーッ!」と乾かすのではなく、髪をなでるように乾かしてください。ぬれた髪は、髪の表面を守るキューティクルが剥がれやすくなっています。ここで乱暴にふくと、1本1本を疲れさせてしまうので、押し付けて水分をやさしく取るような感じで、丁寧に行ってください。
5.ドライヤーを使って、頭皮までしっかりと乾かす
最後にドライヤーを使って、しっかりと乾かす。まずは、髪を乾かしたら、その後にしっかりと頭皮も乾かす。
雑誌などでは、髪を半乾きの状態で、セットすることをオススメしているのを目にします。
確かにセットをするときは、セットがしやすいかもしれませんが、半乾きの状態というのは、菌が繁殖しやすい状況です。また植物に例えさせてもらうんですが、害虫が湧きやすい状態でもあります。
害虫がわくと、植物はうまく育たないだけでなく、枯れていきます。ですので、半乾きの状態というのは、髪にとっては、悪い環境を自らつくることとなるので、それを避ける為に、ドライヤーは重要なのです。ただ、ドライヤーをあてすぎると、髪を傷めてしまうで、かけ方のコツとしては、一箇所に集中させずに、ゆらしながらかけていきましょう。
以上の流れが、正しい洗髪法になります。このように「洗髪」って、単純そうで意外と奥が深いのです。しかし今回お伝えした洗髪法を守って、毎日しっかりと続ければ、髪もちゃんと応えてくれますよ!
それと最後に、これだけは伝えさせてください。
抜け毛対策として、育毛剤などの使用も確かに有効ではありますが、土台がしっかりしないままで行ってしまうと、お金だけかかってしまい、良い結果が期待できません。それこそ本末転倒というものです。ですので、「土台をきちんとする!」という意味で、「洗髪」は毛髪ケアの基本中の基本。
抜け毛が気になりだしたら、色々と試す前に、まずは正しい洗髪を行うことが大切です。頭皮を正常にすることによって、育毛剤がしっかりとチカラを発揮できるようにもなりますしね。
そして、さらに洗髪のクオリティをあげるために、人間の肌と同じ弱酸性のシャンプーを使ったり、頭皮ケアを一番に考えて作られたものがありますので、そういったものを使うと、より良いのではないでしょうか?実際にシャンプー変えて、悩みが改善された お客様もいらっしゃいますしね。
皆さんも、だまされたと思って、洗髪に徹底的にこだわってみてください。本当に違いが出てきますよ!
- 【編集後記】
- 今までの経験から、男性の髪に対して、自信たっぷりにお話していただいた松崎さん。わたしも今回の取材のあとから、ちょっとシャンプーにこだわって、弱酸性の肌に優しいシャンプーを使いはじめたんですが・・・全然違うんです!特にハリとコシがしっかりとして!!本当にシャンプーを替えるだけでも、変わるもんなんですね。髪の量的には、まだ大丈夫なわたしも、ずっと自分の好きな髪形ができるようにしっかり続けていきたいと思います。みなさんも、頭皮に優しく、しっかり汚れを落としてくれるシャンプーで毎日洗髪すれば・・・髪に良い変化が期待できるかも♪